現代ではなしえない美しきヴィンテージの佇まい

年々希少価値が高まっている天然草「バオ」を使用。

「ココヤシ」というヤシ科の木の葉や幹の皮から作られる素材で、天然草の中では特に頑丈と言われ、その上軽くて通気性も良いという非常に優秀な素材です。

高級帽子素材でおなじみのパナマにもひけをとらないと思いますし、個人的にはバオのハットの方が涼しいので好きなんですよね。

ただこちらの帽子。普通に見かけるバオのハットとはわけが違います。
バオをレース編みした帽体を使用しているんです。

僕が帽子屋で働いていた頃はいろんな素材のいろんなデザインのストローハットを見てきましたが、これは見たことありません。素材の希少性も相まって非常に珍しい代物です。いやはやなんとまぁ美しい…。

一度目の型入れでレース編みの部分を整え、二度目の型入れでティアドロップ型に形成。Dariさんらしい丁寧なモノづくり。

リボンはアメリカ製の「モロコシテープ」を使用。

通常ハットに使われる「グログランテープ」は端が山なりになっているのに対し、モロコシテープは画像のとおり、端がフラットになっています。

またグログランテープと比べて、より繊細かつ光沢があるのが特徴で、昔のシルクハットやボーラーハットなど、ドレス色の強いハットに採用されています。

素材使いや見た目が上品ながら、トラベラーハット等で使われるような細いリボンを使用することでイイ感じにドレスダウンされていますので、ファッションのテイストを選ばず
あらゆるシーンで活躍します。

頭回り59cmと、どちらかと言えば男性寄りのサイズ感ですが、後頭部スベリの内側をめくるとサイズ調整がテープが隠れていて、こちらで2センチ程度サイズを小さくすることが可能です。

ご自身の頭のサイズ・髪形などに合わせてご活用ください。

シンプルなデザインながら、唯一無二の希少素材が放つ存在感。とにかくまぁ滅多にお目にかかれない帽子です。

ハット好きの方、とっておきの夏の帽子をお探しの方、おすすめです！

Dari（ダリ）

2009年にデザイナー有馬大輔(Arima Daisuke)がスタートした日本の帽子ブランド。

『正統でアバンギャルド』一見矛盾する要素を統一させる世界観。
シンプルでありながらもどこか癖のある、さりげないディテールにこだわった帽子を生み出しています。